パッケージ型消火設備(およびパッケージ型自動消火設備)とは、消火剤貯蔵容器、起動装置、加圧用ガス容器、ホース等がコンパクトな箱に一体的に収納(パッケージ化)されており、手動でホースを延長し、ノズルから消火剤を放射して消火を行う消火設備です。ノズル、ホース、リールあるいはホース架、消火剤貯蔵容器、起動装置、加圧用ガスなどが一つの格納箱に全て収納されています。1人で効果的に使用できるうえ、メンテナンスの手間が軽減されています。コンパクトで設置が容易なため、屋内消火栓設備の代替消火設備として多く設置されています。
パッケージ型自動消火設備は、火災の発生を感知すると自動的に水又は消火薬剤を圧力により放射して消火を行う固定消火設備です。
※従来屋内消火栓設備の代替設備として設置されていたパッケージ型消火設備が、総務省令で屋内消火栓設備に必要とされる防火安全性能を有すると認められました。
これにより独立した消火設備として設置することが可能となりました。
※屋内消火栓設備の代替設備として
従来屋内消火栓設備の代替設備として設置されていたパッケージ型消火設備が、消防法への性能規定の導入により、屋内消火栓設備に必要とされる防火安全性能を有すると認められました。この改正に伴い、独立した消火設備として設置することが可能となりました。
屋内消火栓設備及びスプリンクラー設備は、水源、加圧送水装置等が地下、屋外等に設置され、そこから当該設備により消火すべき部分まで配管が敷設されることが一般的です。
一方、パッケージ型消火設備及びパッケージ型自動消火設備は、水と比較して高い消火能力を有する消火剤の使用、早期の作動の確保等により、コンパクトな箱により一体的に設置することが可能であり、配管についても当該設備により消火すべき部分内の敷設で足りるものです。このため、水源、加圧送水装置の設置費用、配管の敷設費用等の面でコスト削減を図ることができるとともに、設置スペースについても低減することができます。
関連法令